地域がん診療連携拠点病院の役割
地域がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん診療が受けられる体制を整えるために国が二次医療圏ごとに指定した病院です。
パンフレット「地域がん診療連携拠点病院ご案内」は、こちらをご覧ください。
「がん診療連携拠点病院ニュース」2020年 第9号は、こちらをご覧ください。
【診 療】
- 集学的治療及び学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療、応用治療を行います。
- クリニカルパスを積極的に導入し計画的な診療を推進します。
- 緩和ケアチームによる緩和医療を提供します。
- セカンドオピニオンに応じます。
【研 修】
地域内の登録医をはじめとする医療従事者への研修を積極的に行います。
【情報提供】
- 相談支援センターを設置し地域住民の相談を受け付けるとともに、患者や家族の方々への情報提供と交流の場を提供します。
- 院内がん登録の結果を公表するとともに、がん診療の質と治療成績の向上に努めます。
【がん診療連携拠点病院指定書】
地域がん診療連携病院(高度型)に指定されました
当院は、県内で唯一の「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」に指定されました。
各都道府県の二次医療圏にある地域がん診療連携拠点病院はそれぞれの病院機能によって「高度型」「一般型」「特例型」に分類されています。
高度型は「一般型」の要件に加え、さらに高度ながん医療を提供するため望ましいとされる要件を複数満たしたうえで、その地域の診療実績が最も優れていること、高度な放射線治療が可能なこと、がん相談や緩和ケアが充実していることなどが認められた場合に同一医療圏に一か所のみ指定されます。
当院は今後も、地域がん診療連携拠点病院(高度型)としての機能充実に努めてまいります。
【他施設との情報共有と相互評価】
当院は、情報共有と相互評価の為、県がん診療連携拠点病院と県内の地域がん診療連携拠点病院で構成されている長野県がん診療連携協議会に参加しています。
【都道府県がん診療連携拠点病院】 信州大学医学部附属病院
【地域がん診療連携拠点病院】 諏訪赤十字病院 他 県内6施設
佐久医療センター 飯田市立病院 長野赤十字病院
長野市民病院 相澤病院 伊那中央病院
【地域がん診療病院】
信州上田医療センター 県立木曽病院
北信総合病院 北アルプス医療センター あづみ病院
がん診療連携拠点病院としての取り組み
当院は AYA week 2021 に協力しています
AYAがんの医療と支援のあり方研究会では、2021年3月14日(日)~21日(日)を「AYA week 2021」と称して、AYA世代がんの社会啓発活動を推進します。当院はこの AYA week 2021に寄付と後援で協力しています。
AYA世代とは、15歳から39歳の若者層のこと。AYA weekとは、「若い世代とがん」の今を、いろんな企画を通じて世の中に発信していく1週間のことです。
AYA week 2021の詳細については、こちらをご覧ください。
2020年度 がん教育 出前授業
11月25日、腫瘍内科の進士医師が諏訪市の高等学校で、がんについての出前授業を行いました。1年生39人の生徒に対し、がん予防や治療のこと、療養生活のこと、不安なとき・困ったときのことなどについて、スライドを用いて説明しました。
見るだけではわからないストーマ装具の装着を、生徒一人ひとりが実際に体験する場面もありました。
2020年度 長野県がん診療連携協議会 (2020.11.30WEB開催) 参加
長野県全体のがん診療の水準の均てん化を図るとともに、長野県内の各地域がん診療連携拠点病院間の連携協力体制を図るため、年1回開催されている「長野県がん診療連携協議会」が、今年度はオンライン形式で開催されました。当院からは院長、がん診療推進室室長、室員2名の計4名が参加しました。
会議では全国都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会の報告がされた後、各部会(情報連携部会・緩和ケア部会・がん登録部会・研修教育部会)からの報告や妊孕性温存医療に関する県内連携体制の構築、がん教育、がん薬物療法専門医育成に関する県内指導連携等についての情報共有がされました。
【参加病院・施設】
信州大学医学部附属病院、佐久医療センター、飯田市立病院、長野赤十字病院
長野市民病院、相澤病院、伊那中央病院、諏訪赤十字病院
北信総合病院、信州上田医療センター、県立木曽病院、北アルプス医療センターあづみ病院
長野県健康福祉部、長野県歯科医師会、長野県がん診療連携拠点病院整備検討委員会
当院は今後も、県内他施設との連携協力をもとに、
質の高いがん診療提供体制を整備してまいります!