こんにちは、東北に比べて諏訪は非常に寒いですが、仕事は楽しく燃えている1年目の勝木です。
当院の研修では、2年間で3回救急科をローテートさせていただくのですが、つい先日2回目の救急科のローテートを終了しました。1回目に比べて、判断もそこそこできるようになってきてスムーズに動けるようになってはきましたが、緊急を要する疾患に対してまだまだどう動けばいいのかわからず、反省しました。特に心疾患の患者さんが来たときに、先生や看護師さんが色々仕事をテキパキこなしていく中、自分だけ現場の外でオーダーを出したり傍観したりしているだけで私は非常に悔しさを覚えました。
そこで!! 心疾患に対するアルゴリズムであるACLSを金沢に行って学んできました! 知識を早く学びたくて、一番早く受けられる会場が金沢だったため金沢での受講を決めました。決して観光したかったからではありません笑

ACLSでは5人一組のチームになり、各々役割を交代して実際の現場のようにシミュレーションを行います。今まで救急外来で心疾患の人を見てきましたが、どうしても処置する先生や看護師さんたちの中へは入って行けず、電子カルテでオーダーをただ言われるがままに出し続けることや、外で傍観するだけのことが多かったのです。今回のシミュレーションではいつものように傍観するのではなく、その現場に入っていく練習となり、非常に有意義でした。
今回一緒になったチームメンバーは、北陸地方の他院の先生方、循環器の看護師さん、救急病棟の看護師さんなど、もうACLSはお手の物といった方々ばかりでした。出会ってすぐのメンバーですが、「私ルート取ります!」「DC持ってきます!」などとコミュニケーションが活発に行われ、非常にスムーズにシミュレーションが進みました。手慣れた方々にアドバイスを貰いながら私も無事にシミュレーションをクリアしていきました。最終日には無事にテストも合格し、知識を整理したり習得したりすることができました。
今回北陸地方の先生方といっしょに受講していく中で、他の病院のやり方や、他の先生の考え方を伺うことが出来て、より多角的な視点を得ることも出来ました。今後もいろいろな方の考え方を学んでいけたらと思います。
さて、終了後は短時間ではありますが金沢を観光してきました。私は出身が新潟なので、夕日が海に沈むのをみて故郷に帰ってきたような錯覚、いや哀愁を覚えました。この哀愁を掻き立てるはここ諏訪の地の理にあるのです。大学時代を過ごした仙台も、今仕事に奮闘せんとする諏訪も、山に日が沈むのです。知を学びし高校時代、校舎の窓や通学路から空一面を琥珀色に染めていく夕陽を見て過ごしてきた私にとって、海に日が沈まない、いやそもそも海のない長野県は少し寂しいのです。金沢に行って少しパワーをもらってきました。

さて金沢といえばチャンピオンカレー略してチャンカレですが、どろっとしたソース様のカレーで栄養をたっぷりもらってきました。夜はひがし茶屋街を散策しました。第一印象では京都と金沢は一緒のように思いますが、街が入り組んだ迷路状になっており「ああ、やはり公家ではなく武家文化なのだ」と思い知らされました。


さらに、帰りは岐阜の世界遺産、白川郷に行ってきました。たまたまライトアップされていた日であり、幻想的な風景を見ることが出来ました。外国人がたくさんいたのがびっくりでしたが。


気づいたらもう医師になって1年が経過しようとしています。先日は第111回医師国家試験が行われました。3日間500問もお疲れさまです。4月からは後輩が入ってくるので頼れる先輩になれるようこれからも精進してまいります。