科の紹介

 消化器と呼ばれる臓器には、食道から胃、小腸、大腸まで連なる管、すなわち消化管と肝臓、胆嚢、膵臓といった臓器があります。これらは主に食物の消化・吸収に関わっています。消化器科では、こうした臓器に生じる病気を扱い、消化管(胃腸)部門、肝臓部門、胆・膵部門で構成されています。各部門の専門医を揃え、当院で対象疾患の診療はほぼ完遂可能です。

消化管部門・・・胃十二指腸潰瘍や胃癌・大腸癌など

 当院では年間14000件以上の内視鏡検査を行っています。健診での検査数も多く、食道・胃・大腸の早期癌を多く発見しています。内視鏡が苦手といわれる方については、ご希望で細い内視鏡を用いた経鼻内視鏡検査もご利用いただけます。
精密検査としては、NBI拡大内視鏡等の最新機器を用いた検査で病変を精確に評価し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による治療も行っています。平成26年度は食道・胃・大腸の病変を対象に、約60例に実施し、経過良好です。
大腸の検査については、苦痛の強い患者様には、鎮静剤・鎮痛剤などを用いて楽に検査ができるように対応しています。近々、CTで大腸の検査ができるCTコロノグラフィーを導入する予定であり、内視鏡に抵抗がある方にご利用いただけるとよいと思います。
当院では、大腸ポリープの内視鏡による切除術の多くは日帰りで行い、年間約500例施行しています。なお、本年7月から、患者様の安全を考慮し、治療後病棟でしばらく安静・観察するシステムを導入し、安心・安全な診療を心がけています。
 小腸については、カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸鏡といった手段を用いて疾患の診断および治療を行っています。近隣医療機関からのご紹介もいただき、できるだけ早く対応できるように体制整備をしています。 

肝臓部門・・・B型・C型慢性肝炎や肝臓癌など

 近年、ウイルス肝炎の治療は進み、国民病といわれたC型慢性肝炎は新薬の登場によりほぼ全例が治癒する時代になってきています。最近、新薬が開発され、従来の薬物よりも副作用が少なく、かつ治療効果が高いとされています。当科では肝臓専門医が2名おり、専門的かつ細やかな治療が可能です。その他、肝臓がんに対するラジオ波焼灼法や放射線科・外科と協力してカテーテルによる治療(TACE)や肝切除術なども手がけています。

胆・膵部門・・・総胆管結石や胆道癌など

胆石による腹痛は救急疾患として頻繁にみられます。特に総胆管結石は敗血症など重症な転帰をとる可能性があり、緊急の対応が必要となります。当科では専門の治療医がおり、内視鏡的にすぐ治療できるように、24時間体制を整えています。同様に膵癌や胆道癌では閉塞性黄疸を起こすことがあり、黄疸の軽減を図るため、内視鏡的胆道ドレナージを積極的に行っています。

また、膵炎は、それ自体、大変な病気ですが、重症になると死亡率が高い強い病気です。当院では、タンパク分解酵素阻害剤の膵動注療法を積極的に行い、重症膵炎を早期に改善させるように努力しています。慢性膵炎の合併症である膵管狭窄には膵管ステントで対応し、膵石などは信州大学と協力し、体外衝撃波と内視鏡的治療を組み合わせた治療を行うことが可能です。 

医師の紹介

  主な経歴 専門医・認定医等 得意とする分野
むかわ けんじ
武川 建二

副院長

昭和61年卒

昭和61年 信州大学第2内科
飯山赤十字病院
県立木曽病院
国立松本病院
長野赤十字病院  
などを経て
平成9年信州大学第2内科助手
平成10年諏訪赤十字病院

・【日本内科学会】総合内科専門医
・【日本消化器病学会】消化器病指導医/専門医
・【日本消化器内視鏡学会】消化器内視鏡指導医/専門医
・【日本消化管学会】胃腸科認定医/専門医/暫定指導医
・【日本がん治療認定医機構】がん治療認定医
・【日本プライマリ・ケア連合学会】プライマリ・ケア認定医/指導医
・日本消化器内視鏡学会評議員
 

消化器内視鏡による診断、治療。特に膵・胆道系疾患
おおた ひろし
太田 裕志
部長
昭和62年卒
信州大学附属病院
平成 4年 飯田市立病院
平成14年 富士見高原病院
平成19年 諏訪赤十字病院

・【日本内科学会】認定内科医
・【日本消化器病学会】消化器病専門医
・【日本消化器内視鏡学会】消化器内視鏡指導医/専門医

・内視鏡検査・処置・治療

・胆道系・膵疾患

・超音波内視鏡診断および治療

こばやし まさかず
小林 正和
部長
平成3年卒

国立中信松本病院
まつもと医療センター松本病院平成25年4月より
諏訪赤十字病院

・【日本内科学会】総合内科専門医
・【日本消化器病学会】消化器病専門医
・【日本消化器内視鏡学会】消化器内視鏡専門医
・【日本肝臓学会】肝臓専門医

・一般内科、消化器内科

・ウイルス性慢性肝疾患の抗ウイルス療法

・肝癌に対する局所療法

おぐち たかや
小口 貴也
医師
平成20年卒

県立木曽病院
信州大学医学部附属病院
を経て
平成28年4月より
諏訪赤十字病院

・【日本内科学会】認定内科医
・【日本消化器病学会】消化器病専門医

・膵・胆道疾患一般

まるやま やすひろ
丸山 康弘
医師
平成20年卒

信州大学医学部附属病院
伊那中央病院
飯山赤十字病院
信州上田医療センター
信州大学大学院
を経て
平成29年4月より
諏訪赤十字病院

・【日本内科学会】認定内科医
・【日本消化器病学会】消化器病専門医
・【日本がん治療認定医機構】がん治療認定医
・【日本ヘリコバクター学会】H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医

・がん治療/消化器内科、内視鏡

診療実績

検査件数
  2015年 2014年 2013年
上部消化管内視鏡検査 10,626 10,740 10,784
下部消化管内視鏡検査 2,433 2,347 2,518
カプセル内視鏡検査 23 26 27
ダブルバルーン小腸内視鏡検査 14 10 6
ERCP
(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
259 266 244
超音波内視鏡 43 43 58

 

治療
上部消化管
  2015年 2014年 2013年
 止血術 92 100 101
 ポリペク 5 7 5
   ESD(内視鏡的粘膜剥離術) 48 42 44
 食道静脈瘤治療 17 14 23
 狭窄拡張術 3 6 13
 胃瘻造設術 24 20 29
 胃瘻交換  45 42 42
 異物除去術 25 18 21

 

下部消化管
  2015年 2014年 2013年
 ポリペク 455 451 397
  ESD(内視鏡的粘膜剥離術) 14 16 11
 止血術 56 37 42
 経肛門的イレウス管 8 10 9

 

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
  2015年 2014年 2013年
 EST(内視鏡的乳頭切除術) 106 95 107
 ENBD
(内視鏡的経鼻胆管ドレナージ)
138 123 117
 ERBD(胆管ステント) 52 61 46
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