院長あいさつ

写真:大和眞史院長
院長 大和眞史

   2018.1 2018年の初めに、赤十字の医療施設として

平素より、当院の診療に多大な関心とご配慮をお寄せいただき、感謝申し上げます。

当院は、諏訪地域を中心に中南信や山梨県峡北地域に高度急性期医療を提供し、救命救急センターとして地域の安心安全に寄与し、諏訪市の地域包括ケアに尽力しています。そうした医療活動と共に、日本赤十字社の病院として、赤十字活動を展開しています。災害救護、医療・福祉、看護師養成、ボランティア育成などがそれに当たり、自然災害や紛争・難民、貧困といった世界的に深刻化している課題に立ち向かっています。

イタリア各地で激しい統一戦争が行われていた1859年、スイス人アンリー・デュナンが、イタリアの「ソルフェリーノ」で戦闘に遭遇し、両軍あわせて9千人もの負傷兵に対して住民と共に行った救援活動から、今日の赤十字の人道の思想が生まれました。日本赤十字社は、1877年(明治10年)に設立された博愛社がその前身となっています。博愛社は、1877年2月に発生した西南戦争の折に設立された救護団体です。2017年に日本赤十字社は設立140周年を迎えました。赤十字は戦争の中から生まれた組織であると言えましょう。日本の赤十字病院の歴史は、看護師養成の歴史でもあり、多くの従軍看護師を養成し第2次世界大戦で各地に派遣しました。

そうした歴史を継承しているのは、赤十字国際委員会(international committee of the red cross; ICRC)でしょう。ICRCは、戦争や武力紛争の犠牲を強いられた人々に対して人道的保護と支援を行う、公平にして中立、かつ独立した機関です。1863年に創設されたICRCは、150年以上にわたって世界中の主な紛争地域で活動を続けています。負傷した兵士を自発的に助けたアンリー・デュナンの行いが、今では、戦争で傷ついた世界の何百万人という人々に手をさし伸べる組織にまで発展を遂げました。本部はスイスのジュネーブにあり、約80カ国以上で13,000人以上の職員が活動しています。

日本赤十字社の近衛忠煇社長が、国際赤十字・赤新月社連盟( International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies; IFRC)会長を2期8年勤められて2017年11月に退任されました。この世界最大の人道主義団体は、第1次大戦終了後の1919年2月、各国の赤十字社を国際連盟に匹敵する組織に連合するべく、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアそして日本の5カ国の赤十字社代表が五社委員会を結成、協議し、同年5月には、各国赤十字社の国際的連合体として赤十字社連盟が設立されました。その後、名称を国際赤十字・赤新月社連盟と改称し、災害や感染症、様々な人道問題に対処することを使命として、今日にいたっています。近衛社長は、アジアから初の会長として就任された年にハイチ地震、翌年に東日本大震災、ついでエボラ出血熱大発生など大きな試練に適切に対応され、世界70か国を訪問し、190か国に上る加盟国をまとめる強力な調整力を発揮されました。

諏訪赤十字病院も、日本赤十字社の92病院と共に赤十字の7原則のもとに共通した理念を掲げています。理念は「私たち赤十字病院グループは、災害医療・救急医療・地域医療等の面から地域に貢献することを通じて、赤十字の理念の実践や赤十字思想の普及啓発に努めてまいります」です。日々に地域医療にまい進する中から医療を担う人材を育成し、そこからさまざまな災害や流行病に対処できる人材とシステムを構築して有事に備える組織でもあるのです。戦争の中から生まれた組織が、人々の命や健康、福祉を守る活動に発展したといえましょう。

新しい年も、皆様のますますのご支援を賜り、またお気づきの点やご意見を遠慮なくお寄せ下さるようお願いします。


         電話:   代表 0266-52-6111、 医療連携課 57-6028、 健診予約 57-6042               



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