院長あいさつ

写真:大和眞史院長
院長 大和眞史

院長あいさつ
                                      平成29年 年初にあたって
 

平素より、当院の診療に多大な関心とご配慮をお寄せいただき、感謝申し上げます。

諏訪は御柱で熱狂した申年が過ぎ、静かに酉年を迎えます。日頃在宅酸素で、100m歩いて息切れで立ち止まる人が、山出し・里曳きで4㎞も6㎞も歩いたという話をしてくれて、改めて人の心の強さと、幼少の頃からなじんだ「御柱」が諏訪人に持つ意味合いを考えさせられました。

夜の時間が最も長くなった冬至を過ぎてまもなく新しい年が明けるという1年の在り方は、万物の「再生」ということを体で感じさせる人類の知恵かなと言われています。時の流れは一定で止むことがありません。生まれて6年で学校教育に入り、18歳で結婚して次世代の再生産が可能になり、また一人前に投票する参政権を得ます。そして60年もすれば老いを迎え、100年もたたぬうちに多くの個体は死に絶えます。こうした絶対的にも見える時間の流れがあるから、我々は新しい年に新たな抱負を立て、先に向かっての目標を確認し歩んできました。そうした生老病死を支えて医療・介護があります。

昨年、信州大学医学部麻酔蘇生学教室の50周年記念行事に際して、下諏訪町出身で米国ハーバード大学医学部教授となっておられる市瀬 史先生の「人工冬眠」を考えるご講演がありました。東大と米国を往復する中で医学研究者として自分を確立して行かれた貴重なお話でした。また、宇宙旅行を可能とする時代には、気の遠くなる時間を要する宇宙空間の旅を人工冬眠下に進め、年をとらずに栄養摂取も最小限にして時を過ごすことが可能となる技術が登場しそうです。そうなると、我々の時間感覚は揺らぎ、初めてアインシュタインの相対性原理を体で感じるようになるでしょうか。「生・老・病・死」はその様相を変え、我々の人生観もすっかり変わるかもしれません。

 

昨年は、新たな医療の展開として経皮的大動脈弁置換術(TAVI)を県内2番目の施設として8月下旬から開始し順調に2週間に一人ずつ手術を行ってきました。また10月末から、手術支援ロボット「ダビンチ」による前立腺切除術が始まり、4人が無事に手術を受けました。これも1~2週に一人ずつで手術予定が立っています。これらの先進的医療技術は、宇宙旅行とは違って既に実現されたことの県内への導入ですから、無事に進んで当然のことであり、その確実な実現に努力したスタッフの活躍をたたえ、我々一同ホッと致しました。

新しい年は、当院の第4次中期(5か年)計画の4年目に入っていきます。この計画では、団塊世代がすべて後期高齢者入りする2025年を前に、2018年の医療介護・同時改定を一つの時間の区切りと捉えて、それまでに当院が達成している姿を描いています。下記の6つの要点を踏まえつつ、年々の振り返りと重点補強をしながら、また国が進める地域医療構想の中で諏訪地域の医療機関と機能分化・連携を図りつつ、当院は前進しています。

  1. 高度急性期病院としての機能、安全で良質な医療を提供
  2. 地域完結型医療の推進、地域包括ケアシステムの構築
  3. ステークホルダーがより満足する医療サービスの向上・業務改革
  4. 最新IT環境の整備、情報の院内活用と院外公開、透明性の高い病院経営
  5. 2030年頃の病院建て替え準備、収益と費用の最適化、安定した経営基盤構築
  6. 省察的実践(Reflective Practice)を通して専門職育成

 

今後とも皆様のご支援を賜り、またお気づきの点やご意見をお寄せ下さるようお願いしますと共に、新しい年も、皆様にとって素晴らしいものとなっていくよう祈念します。
  
         電話:   代表 0266-52-6111、 医療連携課 57-6028、 健診予約 57-6042               

 

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